2017.04.05 Wednesday/22:08 |
去年の夏に行なわれた福井、京都の広域原子力防災避難訓練、監視報告 |
去年の夏に行なわれた福井、京都の広域原子力防災避難訓練、監視報告の
冊子を「美浜の会」から送って頂きました。
そもそも論になるけど、本気で原発事故を想定した避難訓練を行なうなら
その土地の経済活動をストップさせてやるしかないと思いますよ。
地震火事の避難訓練と違うのは30キロ圏外へ全員土地を捨てて逃げなくてはいけない。
なのに・・
放射能の危険性やヨウ素剤の意味について説明もない、
関電に気を使ってかイメージ的にそんな危険じゃないように見せるために
職員はタイベックスも着ない。。
参加は自家用車10台と大型バス2台。
高浜町・おおい町UPZの住民85名。
たったそれだけの車・人のスクリーニング・除染、で57分もかかる。
スクリーニングの会場となる綾部PAの出入り口ゲートと連絡路が幅5Mと
大規模避難には致命的。
出入り口が一緒だったらタイヤを除染しても意味無し。
車の簡易スクリーニングはゲート型モニタとワイパーのみ。
最も汚染されてる車両屋根は測定はない。
住民のスクリーニングは野外簡易テントで実施。
この場所は高浜原発より30キロ内にあり、バックグラウンドも高く、
野外では正確な測定は困難。検査待機中に住民は被ばく必至。
人の除染はウエットティッシュ、着替えの準備もなく、シャワーなし。
どのルートで何人の住民と車両が避難するか不明。
政府や福井県はゲート型モニタを20レーン用意すれば1時間に400台の
車が検査可能というがあまりにも非現実的。そんなスペースはない。
もちろん、これは地震などの複合災害避難計画じゃない
原発単独の事故の場合である。つまるところ、福島第一の事故より
想定が甘いという事。
結局、事故なんて起きないと思ってるわけなんですよ!!