2018.05.03 Thursday/22:29 |
ネバーホーム |
「怖がる心はいずれ人を見つける」
これがこの小説のテーマだな。
時代はアメリカ南北戦争真っ只中、ひ弱な夫を牧場に残し、
コンスタンスは男性を装い、北軍の隊に参加する。
実際に、南北戦争では多くの女性が男装して戦争に
参加したの史実がある。
なぜ女性が?とも思うがそれついてはまた今度。
銃の腕のいいコンスタンスは大佐にも好かれ、男顔負けの
働きをする。屍体でぐちゃぐちゃになった沼をも這い、
捕虜となり拷問も受け、味方からは女である事がバレて
スパイ容疑までかけられる。
だけど、彼女はまさにHEART OF STONE、強い女だった。
戦争で両親を失ったまだ10歳にもならない3姉妹にも出会うが
憐れみを乞いながらも、したたかが勝る彼女達を見抜き
置き去りにしてしまう。
だが、そんな彼女も最後には最も恐るべき事、怖がる心に
捕まってしまう。