2018.07.07 Saturday/21:46 |
女は二度決断する |
タイムリーな映画だった。
ドイツ映画。ヨーロッパではほとんど死刑は廃止してる。
2004年にドイツのトルコ移民街で起きた釘爆弾テロが
題材になっている。当時は無差別だったと断定され、
ネオナチのテロとわかったのは
ずいぶん後になってからだった。
トルコ移民の夫と小さな息子をネオナチのテロで
失くした女性が
徹底的に生殺しになっていく様が描かれる。
子供用に車や動物をかたどった小さな棺桶。
裁判で語られる息子が死因の詳細、
臓器に食い込む釘や飛び散った遺体。
こんなんでまともでいられるものか!!
女性も犯人目撃者もコカイン摂取により
証言の真意は疑われて犯人は無罪となってしまう。
そして目に焼き付いた美しいギリシャの浜辺での
ラストシーン。
本国では賛否両論だろうが、それを狙っての映画であろう。
今年観た映画の中ではボロボロになった
ベストシネマだった。