バンダジェフスキー博士7月21日東京専門家用講演会メモ下書き
Bandazhevsky Seminar in Tokyo July 2013 (竹野内真理)
http://takenouchimari.blogspot.jp/2013/07/721.html
自分の役目はその中でも注意して見なくてはならないポイントについて
僕の見解も含めて書きたいと思います。
(文章はうまくないのでそこはご了承下さい)
■体の中で、臓器によって汚染の蓄積濃度が異なる
はじめにとても印象に残った事実は、
心臓に放射性セシウムは濃縮されている事でした。
体重1キログラム当り、100ベクレルの体内汚染だった場合、
心臓1キログラム当り2500ベクレルになると言う事実です。
これには衝撃を感じました。
もちろん、これは臓器により濃縮率が異なるのですが、
心臓はもっとも高い濃縮を示していました。
バンダジェフスキー博士に
生物的半減期は成人で120日程度と言いますが
この心臓からは、同じ速度は排出されるのか
他と異なり、ゆっくりになるのか、全く排出されないのか?
と、質問した所、
博士からは、とても興味深い内容だが、残念ながら
良く解っていないんだ
とのご回答を頂きました。
■放射性セシウムによる生体破壊は、炎症を伴わない
放射性セシウムによる生体破壊には
1つ特徴的なものがあり、それがとても恐ろしいと感じました
それは、炎症反応を伴わないと言う事です。
要するに体が壊れていっても、生体維持に支障が出るまでは、
まったく気づかないと言う点です。
症状が出た時には、重症と言う事がありえると言う点です。
腎臓の糸球体が氷の様に溶ける現象は
まさに炎症を伴わず進行し、
突然、慢性腎不全を引き起こす
そして、放射性セシウムは主に尿として排出される為
腎臓が壊れてくると放射性セシウムの体内蓄積は
いっきり上がり、心臓や脳血管系への蓄積が増加し、
突然死しまうと言う事です。
また、ベラルーシでは、患者が多すぎて機器が揃わず、
透析が間に合わなくて亡くなる方が
とても多いとの事でした。
福島に在住のお子さんで、
重度の腎不全を発症した方が2人ほどいると言う情報があります。
直接、その方を知らないので何とも言えませんが
歩けなくなってしまったと言う事です。
対処法としては
腎臓が破壊されてしまえば、もう残念ながら対処の方法はありません
透析をして永らえるほか無いでしょう。
どちらにしても避難と汚染の無い食べ物の摂取は基本となり
体内に残存している放射性セシウムは、ペクチン剤などのセシウムの腸管吸収排泄剤によって
腎臓から尿への排出を、大便を通じて排出させ腎臓を守る必要があると思います。
腎臓がもてばの話しですが。
※ちなみに、バンダジェフスキー博士はペクチン剤に関しては良く思っていません
ダメダといっています。これは、ビジネスとしての金儲けだ、
ペクチン剤により避難しない理由となるというふうに発言をされていますが、
木下さんの話によるとペクトパルと呼ばれる腸管吸収排泄剤の開発で
色々あった様で、この話は感情的になるのでとのお話しでした。
■2008年のベラルーシでの死因は、52.7%が、心血管疾患、癌は13.8%
■12〜16ベクレルの放射性セシウムの平均体内蓄積で心電図60%異常(こども)
■放射性セシウムは、こどもの甲状腺に大人の3倍の濃縮し、甲状腺癌の引き金となる。
これはもうご存知だと思いますが、体重当り12〜26ベクレルの体内蓄積で、
約60%に心電図の異常が発生する事、これは、いまの日本でも起きつつあります。
74-100ベクレルの汚染では、90%の心電図異常が発生します。
データを見ると、0〜5ベクレルの体内汚染においては、
16%のこどもに、心電図異常がみられる程度である。
となると、子供たちの心臓を守るには、
最大許容として考えても5ベクレルが限界であり、
それでも心臓には、125ベクレルのセシウムの蓄積が考えられる。
これが、生まれたての赤ちゃんの場合は、
大体3000gとして考えても体全体に15ベクレルしか許容が無い事になります。
これでは、いくら幼児が排泄が早いと言っても
汚染地において、呼吸被曝でその数値は簡単に突破してしまう事になります。
現実として、僕の友人(千葉県)で、こどもに
胸の痛みがあり、ホルター心電図をつけ、上室性期外収縮が、
単発で、5回あったとの事です。
医者からは、とくに、治療の対象となる不整脈ではありませんが、
もしかしたら、これが、痛みの原因なのかもと、
僕の友人は、
ドクターに言われた瞬間、そりゃないですよと言いそうになりました。
ほんとに、どうしたらいいのか、答えが出ないままです。
とこの様な状況が発生しています。
ちなみに、胸の痛みを訴えるこどもが僕の周りには何人かすでにいて、
食事等の指導しています。
対応したこどもの1人は現在は胸の痛みは感じなくなったと母親から連絡がありました。
ペクチンが、それなりに効果はあるのかもしれません。
■放射性セシウムはこどもの甲状腺に大人の3倍濃縮する。
21世紀に入って生まれた子ども達に甲状腺癌が発生している
また、年々増えているとの事
放射性セシウムは、こどもの甲状腺により多く集まる性質があり
成人の三倍近くの濃縮があると言う事が、
バンダジェフスキーの研究によって明らかにされています。
■胎盤は、放射性セシウムを濃縮しやすい臓器
胎盤と胎児とセシウム137の関係性についても
研究がなされており、胎盤は、セシウムを濃縮しやすい臓器の様で、
胎盤のセシウム濃度がキログラム当り200ベクレルを越えると
胎児は呼吸できなくなり死亡する確率がとても飛躍的に上がるとの事
(ようするに流産してしまうと言う事です)
胎児と胎盤と母体については、
放射性セシウムが性ホルモンのかく乱を引き起こし
生命維持に支障が発生して胎児と母体のやりとりがうまく働かず
呼吸できなくなったりするとの事で
バンダジェフスキーはその事について1冊の本を日本で現在出版しています。
■放射性セシウムは、奇形を引き起こす劣性遺伝子のトリガーと考えられる。
遺伝的な内容に関しては、
母体中での卵細胞遺伝子の破損があげられ、
頭蓋骨が形成されない奇形や、無脳症と呼ばれる奇形
口が割れる奇形、骨格に関する奇形など
写真を交えて説明がありました。
また、これらの人間の奇形に関して
追従実験として、放射性セシウムを用いて
ゴールデンハムスターを用いた実験では
同等の症例が発現し、それを裏付ける結果となりました。
ちなみにバンダジェフスキー博士は
放射性セシウムの研究以前は、先天性奇形に関する病理学者であり
医学者との事でした。
よく、バンダジェフスキーの研究は
レベルが低いと言って誹謗中傷する方がいますが、
実験方法も発表されていますし追従実験を行えばよいと思います。
もちろん、不正なしで、
同じ結果が得られると思います。
また、それを考慮にいれているのか
セミナーで実験の操作を映像にしたものが
動画として放映されました。
私も研究者をやっていましたので、
ちゃんとやっている感じがわかりました。
その時の映像は、心疾患で死亡した人間の心臓を
専用の放射線の検出器にて計測していたりする実験や
動物実験の映像でした
博士の見解では、放射性セシウムがもともとある
人間の劣等遺伝子の発現のトリガーとなっているのでは?
とお話ししていました。
ゴールデンハムスターを用いる理由も、
染色体の中にそう言った遺伝子が多くあるのが解っているから
実験動物として用いたと言っています。
■放射性セシウムが壊れて出来る最終産物は、バリウムは、細胞に溜まり排出はされない。
そして最後に、特記しなくてはならないのは、
放射性セシウムは、β崩壊してβ線を出した後に
バリウム137になり2分25秒にγ線を放出して
安定バリウムになる
この安定バリウムが細胞内で生成された場合は、
一切排出されずにたまり続ける性質のものであると言う点です。
このバリウムはとても厄介な物質で、
胃カメラに用いられる硫酸バリウム以外は全て劇物指定であり
バリウム化合物のMSDS(化学物質安全シート)を見ると
その毒性は、心不全とあります。
僕も前々からこの事が関与していると思っていましたが、
いま、バンダジェフスキー博士もこの元素に注目して
研究を進めている事を知りました。
そう、バリウムは細胞内に蓄積して濃縮していき、
そして、体外排出が出来ないと言う事実です。
ストロンチウム90もさることながら、
崩壊産物による影響をもっと見ていかなくてはならない
と言う点は、頭に入れておく必要があると感じました。
また、このバリウムがチェルノブイリ汚染国の寿命を縮めている
原因の1つではないかと、私は推測します。