村山談話
「遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争を道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ
植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して
多大な損害と苦痛を与えました」と述べていますが
これもやはり絶妙な素晴らしい文章です。
国策を誤ったことは間違いない。
それはアメリカと戦ったら勝てるわけないと、みんなわかっていたのに、
戦争に突き進んでいったからです。
一番よくないのは負ける戦争をすることであって、そのことによって
多数の国民を死なせることなのですから、「国民を存亡の危機に陥れた」
という通りに反省しなければならないのです。
「植民地支配と侵略によって」というところに
ネトウヨの皆さんはカチンとくるのでしょうが、台湾、朝鮮は
併合された植民地だったのですから、アジアの国々の人たちに
多大なる苦痛と損害を与えたというのは大きくは事実なのです。
もちろん、韓国にとって、日本の植民地化が韓国の近代化に寄与したという
議論があることも知っています。
台湾についても同様の事象についても認識してます。
日本が戦争することによって棚ぼた的に東南アジア諸国が独立したこと、
チャンドラ・ポーズのようなインド独立派の英雄がいたことも知っています。
だからといって、日本はアジアを解放した正義の戦争をしたという
大東亜戦争聖戦論に行くのは行き過ぎです。
「ネット世論が日本を滅ぼす」中田安彦著 ベスト新書 より抜粋しました。
勝てる戦争ならやっていいわけではありませんがね。