2016.09.29 Thursday/22:01 |
グローバル化こそが日本のデフレの要因 |
90年代には日本企業は安い労働力を求めて生産工場を
海外に移すとこが多くなった。その分、国内の雇用は失われていった。
このことは日本国内に工場を残した企業の賃金水準にも影響した。
というのも海外に工場を移しても多くは日本国内市場向けに製品を作っていた。
そのため、国内企業は海外から逆輸入されてくるライバル企業の安い製品に
対して価格競争力を維持するために、国内の人件費を切り詰めざるを得なくなった。
これによって大幅な所得の低下、結果として国内需要が減った。
皮肉な事に新自由主義的政策のもとでは、規制緩和や民営化などで
効率化を徹底するため、企業の供給能力は増す。
こうして需要を遥かに上回る供給、デフレを生んだ。
財布の紐が緩まないから貯蓄は増えてるのかと思えば
全然そんなことはなく。
その逆に金融資産の保有は減る一方なんだ。